魔法おじさんは世界で7つの海と戯れブログぴー

ブログタイトルの「ぴー」の部分には下ネタや差別発言を日替わりで表示させていたのですが、各方面から袋叩きにあったため伏せ字にした「ぴー」です。

フランス語の不定冠詞複数desがdeになる5秒前

みなさんは不定冠詞のdesがdeに変化してしまう現象をご存知でしょうか。

僕のブログを読んでくださっているダイナマイト・完全・フランス語エリートのみなさまであれば、否定文になるとそんなような現象が起こることはご存知でしょう。

oceans7.ojjisan.com

しかしながら、本日の例文を見ると、どうやら否定文ではない模様。

 

J'ai passé d'heureuses vacances avec d'anciens collègues.
(私はかつての同僚たちと幸せな休暇を過ごしました)

 

例文は、口が覚えるフランス語 より

heureuses vacancesanciens collèguesも複数形なのに、冠詞がd'になってるのはなぜだかわかりますですかねみなさま。

 

ぼくしらない。

 

姿を変えるdes

まず、口が覚えるフランス語の欄外に解説ズバリが載っておりました。

複数名詞の前に付加形容詞がある場合、その前の不定冠詞複数形はdesではなくde。

付加形容詞

 

付加形容詞とは?

 

NHK出版 これならわかるフランス語文法
文の基本構造 付加詞 より

名詞に直接付いて修飾する役割を果たす形容詞(句)のことです。

 

なるほど、私達が「形容詞」と聞いて思い浮かべるあの形容詞のことだと考えて良さそうです。

つまり、名詞が形容詞で修飾されていたら、複数形でも不定冠詞はdesじゃなくてdeになると。

 

こちらでも記述を見つけたので載っけておきますね。

これならわかるフランス語文法
不定冠詞・部分冠詞 より

不定冠詞複数は、<形容詞+名詞>に付く場合はde(母音または無音のhならd')となります

 

以上を踏まえまして。

本日の例文をもう一度見てみましょう。

 

J'ai passé d'heureuses vacances avec d'anciens collègues.
(私はかつての同僚たちと幸せな休暇を過ごしました)

 

今回の例文も、vacancesheureusesが付加形容詞してるから不定冠詞はdeになって、さらに単語の始まりが「h」なので縮約が起こり、d'heureusesになっている。

 

もうひとつの方も、collèguesanciensが付加形容詞してるから不定冠詞はdeになって、単語の始まりが「a」で母音だからこちらも縮約が起きてd'anciensになっていると。

もう完璧。

100点満点。

ウェイヨー!!

 

と、いうわけで

ルールはわかりましたが、形容詞で修飾されると何でdesがdeになるんですかね。

もしかしたら、desには「制限のない複数形のニュアンス」みたいなのがあるのかもしれませんね。

(例
車←全ての車が想定される
青い車←全ての車の中から青色の車に限定される

こんな感じで、形容詞がない場合に比べて、形容詞ありだといくらか意味が限定されると。

ほいで、意味が限定されることで、desから制限なしのニュアンスを取り去る必要があって、制限なしのニュアンスを取り去った目印として、desからdeに変えるルールができたとか、なんか。妄想ですけど。

 

フランス語ネイティブのお友達ができたら、話のネタにこの疑問もぶつけてみたいと思いましたよ。

そんなわけで以上、形容詞+名詞の不定冠詞複数はdesじゃなくてdeだよ!!でした。

 

 

本日の参考図書達